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日本代表の過去と未来 そして次期代表・・・

ご無沙汰しております。今日はすこしサッカーのお話を。

さて、ワールドカップもイタリアvsフランスの決勝を残すのみとなりました。(3位決定戦もあるけど)

 我が日本は1次リーグ突破ならず、Fグループ最下位に終わりました。世界的には、神様ジーコが監督していて、近年成長著しい日本(開幕直前に、地元ドイツと引き分けたことも手伝って)の早期敗退がサプライズと言われていたりもします。
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突破できなかったのは、結果だから仕方ないです。個人的には、オーストラリア・クロアチア・日本はどこが突破していてもおかしくなかったと思っている。日本は初戦のラスト10分を守りきれていれば突破できていたでしょう、しかも後にFIFAが誤審と認めた、PKを取ってくれていたら、2-0となり勝負はついていたでしょう。だから、運がなかったと言えばそれまでです。

 そういうこともあって、僕は、ここで日本は「こうだから敗退した」、「敗因、A級戦犯が誰だ」とかを言うつもりはありません。そういう批評は、セルジオさんを筆頭に、スポーツ番組の解説者や、サッカー誌で連日論議になっていますから。もちろん、僕なりの日本代表への提言・考えはありますが。
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しかし、日本のサッカー発展の為には、ここの敗退が非常によいものだと僕は思っている。というのも、Jリーグの発足以来、急激に日本のサッカーは成長した。韓国は永遠のライバルとか言われてるけど、正直15年前までは全く歯が立たなかった。それが(もちろん韓国もだけど)、世界のチームと互角に争うことを目的とするチームになった。国民も今回はワールドカップに出場してあたりまえ、という雰囲気だった。そして、彼らは見事その期待に応えて突破した。その期待は膨らみ、いつしかグループリーグを突破してあたりまえ、というような雰囲気にまでなっていた。個人的には、実力どうこうではなく、ジーコの生まれ持った勝者のメンタリティーというか、強運で突破しちゃうんではないか、と思っていた。だが、結果はグループ最下位に終わった。そして、“ライバル”韓国も敗退し、イランも、サウジアラビアも。そう、アジア勢は全滅したのだ。
 韓国、イラン、サウジについて述べるつもりはない。しかし、少なくとも日本国民は世界のサッカーを舐めていた。だって、世界の強豪国には、サッカーに対して100年以上の伝統と歴史がある。しかし、我が国日本はJが発足してたかが13年。90年余りのハンデを埋めようとしていて、勝手に埋まったと勘違いしている国民がほとんどだった。だから、この敗戦はサッカーは甘くない。けど、「日本にしかできないサッカーで世界に対抗するんだ」という意識を国民全体で認識できるいい機会なのだ。

 話を戻して、日本のワールドカップが終わると同時に、ジーコジャパンは解散した。時期監督にはオシムの名前が挙がっている。敗退しても、メンバーの23人は国民にとって誇だし、選手にとっても一生の名誉だ。たぶん、この23人のほとんどは、日本国民にとって忘れない名前になるだろう。しかし、ここまでの道のりで、ジーコジャパンに貢献したものの、大会のメンバーから漏れた選手を三人挙げる。是非とも、忘れてほしくない3人。藤田俊哉、鈴木隆行、三浦淳宏の三人だ。

アジア一次予選3月31日 シンガポール戦  
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日本は格下相手に苦しい試合が続き、この日も先制しながら追いつかれた。後半、暑さのためか、AWAYだからなのか、日本の運動量はガタッと落ちた。引き分けならまだしも、負けると、1次予選の雲行きが怪しくなる。そんな状況だった。
しかし、後半37分。後半途中から投入された藤田は値千金の勝ち越しゴールを決めて1-2で日本が競り勝った。






アジア一次予選予選10月13日 オマーン戦日本代表の過去と未来 そして次期代表・・・_a0049167_23365148.jpg
厳しい1次予選が続く中、なんとか競り勝ってきた日本はこの試合勝てば、最終節を待たずに突破が決まる。AWAYとはいえ、チーム状況は決していいものではなかったから、勝って1次予選突破を確かなものにしたかった。
しかし、この日も主導権を掴みきれない日本。そんな嫌なムードを断ち切ったのは鈴木だった。後半7分。鈴木自身がもらったFKを小野が中村へパス。中村の個人技からクロス。中で合わせたのは鈴木だった。結局、この1点を守りきり、日本は1次予選突破を決めた。

アジア最終予選 バーレーン戦前夜の“アブダビの夜”

日本はアジア最終予選をバーレーン、北朝鮮とラスト2連戦を残すのみとなった。しかし、直前のキリンカップで2連敗。連敗後、ジーコへの解任デモが起きた。
バーレーン戦直前、崩壊したチームをもう一度立て直すため、アブダビで合宿を張った。しかし、敵地でのバーレーン直前だと言うのに、紅白戦で先発組みは控え組みに0-1で負けた。プレスのかけ方を、宮本中心に選手全員でミーティングしたという。「どこからプレスをかけるべきか」などディフェンス陣とオフェンス陣で意見がぶつかっていると、三浦がこう言ったという。
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「お前らバラバラじゃねーか」
こう続けた。 「俺はワールドカップに出ることが夢なんだ。俺は年齢的にも、ドイツ大会がラストチャンス。だから、この予選、どうしても突破したいんだ。全員で頑張ろう。」

この三浦の一言で、チームがひとつになり、そして、ビルドアップから、中田→中村→小笠原とつないで、小笠原の見事なゴールでバーレーンを撃破。続く北朝鮮戦も勝利で飾り、「世界最速」でドイツ行きを決めた。
しかし、残念ながら、この3人はドイツの地を踏めなかった。
23人の発表後、オシムは記者たちにこう言った。「23人の選手が選ばれたということは、それだけ外れた人がいるということ。久保もそう。そういう選手の存在を忘れないでほしい。巻が選ばれたけど、巻が選ばれるには、阿部を筆頭にチーム(ジェフ)にいい選手がいたから、巻が輝いたわけだし。」

ワールドカップで日本の敗退後、あるライターがこんなような記事を書いていた。「(アブダビの夜など、三浦淳の存在を、そして彼のメンバー落選を踏まえて)果たして、何人の選手が三浦淳に、「全力で戦ってきました。」と胸張って言えるだろうか。」と。全くその通りである。
だから、もう一度。この3選手を筆頭に、直前で漏れた久保など、23人のひのき舞台に立てた選手だけでなく、そういった選手の存在を日本国民の記憶から消してほしくない。彼ら抜きには、日本国民が突破して当然と思っていた、アジア予選突破は成しえなかったのだから。


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さてさて、時期代表監督濃厚のオシムさんに、是非ともお勧めしたいというか(まぁ、データスタジアムのPCから選手を眺めている僕よりも、オシムはJ2の試合までちゃんと見ているらしいから、選手については俺より詳しいけど苦笑)、柴崎ジャパンまた選んじゃいました。笑





あくまでも、2010年ワールドカップを見据えたメンバーです。4年後は、当然今の年齢にプラス4されるわけですから、そこも考慮しての人選となりました。また、海外組みについては、声をかけますが、日程的に厳しいようであれば、無理に呼ぶつもりはありません。次回召集時にまた呼ぶつもりです。

では私が、強化合宿に呼ぶメンバーを発表します。笑

名前(現年齢・チーム名)

GK 
川口 能活(30・ジュビロ磐田)
楢崎 正剛(29・名古屋グランパス)
西川 周作(20・大分トリニータ)

DF
田中 誠(30・ジュビロ磐田)
松田 直樹(29・横浜Fマリノス)
中沢 祐二(28・横浜F マリノス)
山口 智(28・ガンバ大阪)
古賀 正紘(27・名古屋グランパス)
加地 亮(26・ガンバ大阪)
岩政 大樹(24・鹿島アントラーズ)
徳永 悠平(22・FC東京)
水本 裕貴(20・ジェフ千葉)
内田 篤人(19・鹿島アントラーズ) 
  

MF
小野 伸二(26・浦和レッズ)
稲本 潤一(26・ウエストブロミッチ=ENG)
中村 俊輔(26・セルティック=SCO)
中田 浩二(26・バーゼル=SWS)
松井 大輔(25・ルマン=FRA)
相馬 崇人(24・浦和レッズ)
阿部 勇樹(24・ジェフ千葉)
佐藤 勇人(24・ジェフ千葉)
今野 泰幸(23・FC東京)
小林 大悟(23・大宮アルディージャ)
長谷部 誠(22・浦和レッズ)
藤本 淳吾(22・清水エスパルス)
中村 北斗(21・アビスパ福岡)


FW
高原 直泰(26・フランクフルト=GER)
大黒 将志(26・グルノーブル=FRA)
巻 誠一郎(25・ジェフ千葉)
佐藤 寿人(24・サンフレッチェ広島)
大久保 嘉人(24・セレッソ大阪)
田中 達也(23・浦和レッズ)
平山 相太(21・ヘラクレス=HOL)

ガンバの家長、広島の森崎兄弟、名古屋の本田圭祐、千葉の水野、フロンターレの我那覇、セレッソの苔口などは、かなり最後まで迷いましたが、人数、タイプの似た選手、経験不足などを理由に今回の召集は見送りました。



2010年へ、もう戦いは始まっているのです。
がんばれニッポン!!

by shibapiero | 2006-07-07 23:46 | 柴崎スポーツ コラム編

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