不況ではあるけど、「不況」ではない。

昨日でシルバーウィークが終わり、今日から始まるという方多いのでは?
でもあと2日間やれば、また週末ということで、とりあえず二日頑張りましょう。

さてこのシルバーウィークは苦しむ日本経済の一服の清涼剤となったのか。
連休前の第一生命経済研究所の調査よると、
このシルバーウィークで1614億円、GDPを押し上げる効果が見込まれていました。

実際はまだ数字が出ていないので分からないが、それなりの経済効果が生まれたのではなかろうか。


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鳩山総理がHATOYAMAデビューを飾った国連総会では、
世界規模で温暖化対策と合わせて、「出口戦略」を含めた景気対策について多く議論、演説が行われた。

米国の個人消費は回復に時間がかかる見通しではあるが、途上国の消費意欲回復を含めて世界的には底入れ感があり、ガイトナー米財務長官も先日、「景気回復の始まりの局面にある」との見解を示した。

しかし先進国を中心とした雇用の大幅な悪化もあり、実体経済としての景気感は未だに不況といったほほうがいいだろう。

そんな中、国内外では消費喚起のために低価格競争が止まらない。
国内ではプライベートブランドやファストリのユニクロを中心に、「価格破壊」目立つ。
今日の日経新聞一面も、「価格破壊」新たな潮流という見出しで紹介した。

また数日前には、amazonが「AmazonBasics」家電製品のプライベートブランドを発表した。
(日本ではまだ未展開。)

こういった状況の中、非耐久消費財の食品と違い、家電製品もそうであるが、洋服も耐久消費財なので、ファッション業界はファストリ以外は本当に苦しい状況にある。

その打撃をもろに食らっているのが、海外高級ブランド。
LV JAPANは右肩上がりの成長から一転、08年に引き続き、今年も昨年を上回る減益が濃厚で、
ティファニーも状況は同じ。
また撤退、縮小を余儀なくされているブランドも少なくない。
CHANELは大阪と九州の店舗を閉鎖し、ゴールドパイルやジャンフランコフェレなどは日本から撤退した。

大手セレクトショップは、国内外のファストブランドの台頭で、オリジナル商品がめっきり売れなくなっていたり、
セレクト商品も本当に好きな人しか買わなくなっている傾向が出ているという。

ユナイテッドアローズも状況は同じ。
だが、こちらは動きが速かった。
この夏にサウンズグッドや時しらずの店舗を一気に縮小、閉店させた、
そして先日、「WHITE LABEL」というスーツの新ラインを立ち上げ、¥47,000という低価格戦略に踏み切った。

またここ最近最も元気のあるブランドCOACHも、3〜4割安い価格帯のラインを順次発表し、
ラルフローレンも、10万円以下のスーツラインを発表した。

確かに、実体経済が上向かない限り、ファッション業界の状況としては「不況」であろう。

しかし、これほどの数のブランドやメーカーが価格改定を断行している状況を考えると、
「不況」を凌ぐ、耐えるというのではなく、「時代が変わった」という見方のが正しいのではないだろうか。

その象徴は、10/2にリニューアルオープンする銀座ユニクロ。
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(blogでも何度か紹介しているが、)
銀座ブルックスブラザーズ跡地にユニクロが増床し、
+Jの皮切りと共に、10/2リニューアルオープンする。(写真は昨日。跡地にはもう既に看板が付けられていた。)
JIL SANDERのシャツが¥3,990〜、アウターが¥6,990〜、カットソーに至っては¥1,990〜で、同シリーズのメンズは40品目、レディースはなんと100品目というから、常識破りである。
2020年に、売上高5兆円・経常利益1兆円を本気で目指しているファストリはさすがである。

つまりこれらの例を見ると、ファッション業界に限らず今までの既存のマーケットや価格帯は、ほぼ崩壊したと言っていいだろう。
これらの価格を覚えてしまった自分を含めた消費者は、これが新たなスタンダードと見なし、
景気回復後もより一層品質と価格のバランスにはうるさくなっていく、と考えるのが自然である。

また将来的には、「価格.com World」ならぬ、国内の店舗に限らず、世界中で最も安いお店はどこ?
というサービスが始まってもおかしくはない。

そう考えると、この状況は「不況」ということでは片付けることはできなく、「時代が変わった」から市場全体が既存のモデルからの脱却している姿と言えるのではないだろうか。

店舗の閉鎖にしても、「全国に何店舗あります!」というのは、ファストリがやればいいわけで、
ある程度の価格帯のお店は、縮小した身の丈経営の姿がこれからのスタンダード、なのかもしれない。


と、書き終わったら、
こんなnewsが。

Newプリウスが来年4月頃まで納車待ちと言うように、
「安くて、いいもの。」は「出口戦略」後のスタンダードになるはずだ。







「今日の一枚。」
アスキー本社にて。
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これはすごい・・。
ひょっとすると、こっちの世界はファッションより、デザインより、経済より、深いのかもしれない・・。w
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by shibapiero | 2009-09-24 09:54 | feel

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