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London - Tokyo。

先日の6日間のLondonへの旅で気付いた事を、忘れないうちにメモしたい。

英国をモデルに二大政党制を目指してきた日本。
最近では“新” 管首相が、「第三の道」という表現を使い、日本の針路を語っている。
言うまでもなく、「第三の道」はトニー・ブレア元首相が提言したものである。
(名付け親は、アンソニー・ギデンズと言われている。)

つまり日本という国家は、良いか悪いかは別にして、
英国をモデルにしているのは明白である。

ではTokyoとLondonはどうなのか。
クリエイティブ産業、シティの金融バブル・・、
90年代後半から00年後半までを一気に走り抜けたLondon。

しかし金融危機の影響をもろに食らったのもLondonである。
酸いも甘いも経験したこの街に、
閉塞感が漂う東京の現状を打破するヒントはあるのだろうか。

自分に足りない何かを探しに、
東京に欠けている何かを見つけにいった6日間。

走り書きではあるが、様々な違い、気付き、発見を身付けることができたのは、
個人的に何よりのお土産である。

しかしその前に、
ひとつ感謝しなければいけないことがある。

現地で歓迎してくれた、
野村、えーちゃん、秋吉兄弟、元田太郎、ゆかこちゃん・・

特に野村、えーちゃんは、1日かけてOxfordを案内してくれて、
1日で回れる限界量を提供してくれたと言っても過言ではないくらい、
濃密な時間であった。

この場を借りて、心から感謝したい。

唯一、心残りなのは、
タイミングが合わず、西室陽に会えなかったこと。
サッカー部を引退後、ブライトンビーチを眺めながら勉学に励む彼に一目会いたかったが、それはまた次回の楽しみか。

それでは走り書きだが、
気付いた事を忘れずにメモしたい。



◯きっとLondonのバブルが弾けたのは間違いないだろう。
しかしその余韻はおおいに見受けられ、
ベンツ、ポルシェ、BMW、フェラーリ、ランボルギーニ・・
高級車が至る所で走っていた。
また銀座店の面積の4倍はあるApple store、
世界最大のNIKE TOWN、
Louis Vuitton史上最もラグジュアリーな路面店・・。
バブル崩壊後、なかなかバブルの依存症から抜け出せなかった当時の日本のように、
Londonにもまだまだ金融バブルの余韻が残っていた。


◯(高城さんの言うように、)確かに、オーガニックブームであった。
高城さん曰く、Londonで一番敏感な人が集まっていると言う、
噂のオーガニックレストランのランチは満席で、
EAT.というスターバックス、マクドナルド並みの店舗数を構えるライトフードショプのポテトチップスは、
人参ポテチと、野菜ポテチというラインナップ。


◯外国人が多い。人種のるつぼであった。
お店の従業員も英国人ではないケースが多々見受けられた。
日本では、従業員が外国人の場合、まず中国か韓国人のみ。だいぶ違う。


◯日本という国、東京という都市の存在感は、ほとんど感じられなかった。
(日本食以外は。)


◯日本は世界地図のはしっこにある、不思議な経済大国。
お金持ちであり、英國や欧州にはない独特な文化を持った変わった国である。というのが一般的な認識のよう。
漫画、アニメ、カメラ、デジタル機器、あとはサムライ。


◯SONYのブランド力は健在で、VAIOを持つ事はちょっとしたステータスであるそうだ。


◯同様に、日本車は高級車である。みたい。


◯東京と売っているモノは変わらない。


◯TOP SHOPは勿論、H&M, ZARA, GAP, UNIQLO・・
Londonでもファストファッションの流れは鮮明で、店舗数も複数見うけられた。
逆にスーツなどの紳士服を取り扱う服飾店はSALEの文字が踊っていた。
これも日本、東京と同じ。


◯英国の若者男子に流行っているカジュアルブランド、「SUPER DRY」。
人気の秘密は「極度乾燥しなさい」のブランド和訳文字が刺繍されていること。
漢字ブームらしい。


◯英国製ブランド品は、やはり日本より数段安い。
クラークスのデザートブーツはどれも¥8,000程度安いし、
英国紳士御用達のチャーチも、日本より3割〜モノによっては4割程度安い。


◯価格はポンド安の影響もあり、
どれも日本より全体的に15%前後安い場合がほとんど。
しかし逆にApple製品は日本より20%前後高かった。
(乗り換えた香港空港では、逆に日本より20%程度安かった。)
Hong Kong<Japan<U.K


◯何においても階級社会だと感じた。
日本も格差は当然あるが、日本よりも生められない何か大きな格差(階級)があるように感じた。


◯野村とえーちゃんに案内してもらいOxfordにも1日滞在したが、
Oxfordは東京よりも時間の針がゆっくり流れているように感じた。
1日にいて、エスカレーターもエレベーターも無かったし、
ゆっくりと、でも確実に時を刻んでいる気がした。


◯OxfordもLondonも、
町並みに歴史があり、なにより古くからある建造物が当たり前のように点在する。
地震大国日本では、考えられない話であるが、
これらが英国紳士の佇まい、誇り、自国へのプライド・・それらのルーツになっていると感じた。
逆に日本の方が、新しい文化、モノを取り込むのがうまいなとも改めて感じた。


◯ArtやDesignの分野から発信が多いことにも頷けた。
古い建造物や文化が当たり前のようにある環境で生活することは、
それらからインスピレーションを受けることは必ずやあるだろう。
そもそもあの雰囲気に、ArtやDesignはよく似合う。


◯W杯期間中だったこともあるが、
サッカーに限らず、スポーツ人気は非常に高い。
ラグビー、テニス、クリケット・・文化として根付いていた。


◯一方、デジタルサイネージにはちょっとがっかり。
1年前まで、Londonはデジタルサイネージ(=電子看板)の世界最先端をいっていると言われていた。
特に地下鉄はすごいと。(東京同様、地下鉄文化ですからね。)

しかし行ってみると、
量、質、ともに、今は東京の方が完全に上回っていた。
電車内のトレインチャンネルだけでなく、今はJRの駅もそう、東京メトロのホームもそう、
店頭の前、スーパーの中、学校・・
この半年、1年くらいで、東京は至る所でデジタルサイネージが急増した。

そんなところでもLondonの金融がだいぶやられてるな、
と感じずにはいられなかった。


◯日本に比べると娯楽が少ないように感じた、
スポーツ、ミュージカル、映画、(夜の)クラブ、パブ。このいづれか、みたいな。
でもどれもカルチャーとしてしっかりと確立されいていて、
東京のようにいろいろ点在しているのではなく、それらが根をはっているような印象。


◯「本物」が多い。
本物の定義は人様々だが、
娯楽もしかり、文化もしかり、教育、建築、紳士服・・、
それぞれ脈々と受け継がれてきた「本物」が日本よりも圧倒的に多い。


◯ただそれは、新しいモノ、文化を取り込むに、
時間がかかるという印象。


◯なので新しいモノ、文化を持ち込み、発信するのは、
英国人ではなくて、英国に住む外国人なんだななと感じた。シティの金融もそうだよね。
きっとブレア政策の影響か。



以上、ざっとそんなところである。
足を運んで、見て、触って、感じる情報が、一番のリアルだと、
改めて感じることができた。








「今日の一枚。」
こう見ると、日本は世界の大陸の端っこにある、小さな島国。
いつも見ている日本仕様のではなく、世界基準の世界地図で改めて再確認できる。
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ちなみにこの色のプロットは、「世界平和度指数ランキング」。
青→赤の順に、安全から危険度が増していく。

この図は2009年のものであるが、
今月8日に、2010年のランキングが発表された。

1位 ニュージーランド
2位 アイスランド
3位 日本
4位 オーストリア
5位 ノルウェー

で英国は149カ国中31位で、 韓国が43位、中国は80位で、アメリカが85位。
W杯開催地の南アフリカは121位で、
ソマリアは148位で、最下位はイラク。

そういう観点からは、
国際競争力が無く平和ボケと言われつつも、日本はいい国でもある。。
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by shibapiero | 2010-06-20 23:02 | feel

Finance & Art

10 pictures : DAY-5

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「今日の一枚。」
旅を共にした、海外志向の強いトシ。
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しっかり者の彼ですが、
1日に20回は「オーストラリア」という単語が出てくるし、
30回は「海外ではああいうガタイのいい奴らを相手にしなきゃいけねぇんだよ」と言い、
50回は「ぁぁもぅ海外しかないっしょーー」と連発するし、
彼と一緒に1週間生活するのはなかなかのタフさが必要です。。
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by shibapiero | 2010-06-16 23:27 | feel

Street & Luxury

10 pictures : DAY-4

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「今日の一枚。」
秋吉に、Mandarin Oriental Londonのラウンジバーに連れてってもらったら、
隣の席がAerosmithでした。
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秋吉の右手の美女は秋吉の妹で、
左手の美女は山下ゆかこチャン、達郎の彼女です。
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by shibapiero | 2010-06-16 15:39 | feel

Authentic

10 pictures : DAY-3

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「今日の三枚。」
「世界をつかもうの会©」 イギリス支部を緊急開催して、
みんなで船を漕ぎました。
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by shibapiero | 2010-06-14 16:55 | feel

Cheers!

10 Pictures : DAY-2

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「今日の一枚。」
meets TARO MOTODA.
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by shibapiero | 2010-06-13 17:49 | feel

“何か” @London

昨日から僕はLondonにきている。

怒濤のスケジュールを一段落させ、
いくつかのアポイントメントを取りやめて、6日間の海外逃亡である。
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機を見て、ロンドンに行こう。
実は1年程前からそう決めていた。

3,300万人が暮らす世界最大の都市、東京。
幸せにもそのど真ん中で僕は23年間のほとんどを過ごしてきた。

ウマい店も、流行の発信地も、土地勘も、それなりに知っているつもりだ。
効率的だし、便利だし、街として何不自由ない。

しかし、“何か”が足りない。
1年前ほど前から、言葉にならない物足りなさを感じていた。

その何かを身付けるのに、Londonは最高の場所であると。
なぜならこの10年で酸いも甘いもLondonは味わってきたからである。


「社会などというものは存在しない、あるのは個人と家庭だけ。」

僕らが生まれた1986年、
鉄の女サッチャーは英国病を克服へ、金融ビッグバンなる大規模な規制改革を行った。
それを機に、アメリカをはじめとする外資がロンドンの金融街シティへ流れ込んだ。

それから10年後の、97年に、
「第三の道」という独自の路線を謳ったブレアが登場する。

クリエイティブ産業に多額の出資を行うとともに、
「人と金は外から集めろ」と、あらゆる規制を緩め進め、
いわゆる「ウィンブルドン現象」が起きた。
サッカーのプレミアリーグのオーナーや選手のほとんど外国人になったのも一例である。

金融の世界は規制緩和の代表例で、外国人に対する優遇政策を取り続け、
海外の金融機関はロンドンの金融街、シティへと次々に拠点を置くようになった。
中でもオイルマネーを狙い、イスラム金融のために税制のルールまで変えたことは有名だ。

こうして世界の人とカネが10年間のうちに一気に流れ込んだロンドン。
空前の好景気だったという。

しかし9.11をキッカケに、その神話は崩れていった。
イラク戦争へ加担するブレアのやり方は、
国内外から致命的な反感を買ったのは記憶に新しい。

新米的なブレアの後を担った、経済畑のブラウンはさらなる悲劇に見舞われた。
「サブプライム問題」を発端とする金融危機である。
それは世界のカネの中心になっていたシティを直撃した。
ブレア政権の財務相を担い経済成長に貢献した彼だけに、なんとも皮肉な話である。

巨額のオイルマネーや新興国マネーが集められたロンドン・シティ、
それらがニューヨーク・ウォール街へと投資され、
アメリカと二人三脚で駆け抜けた空前の熱狂は、
「リーマンショック」で完全に幻と潰えてしまった。

そして今年、日本と同じく政権交代が起こった。
キャメロンが舵をとるイギリスの未来は未だわからないが、
いまU.Kが、Londonが、混乱、変化の真っただ中であることは間違いない。

混乱、変化・・
今の日本、東京もそうである。
巷ではそれを抜け出せない状況を「閉塞感」とも言っている。


サッチャー政権が登場した1980年代後半、
藤原ヒロシと、高城剛はLondonにきた。
前者はここでヴィヴィアンウエストウッドに出会い、音楽とファッションの世界にのめり込んだ。
後者は世界を自分の目で見る事の大切さを学んで今に至る。

ブレア政権が登場した1996年、
Louis Vuitton CELUXのBranding Directorも務めた源馬大輔もLondonに来た。
そしてBROWNS社に入社したことをキッカケにファッションとブランディングの世界へ。

みんな20代前半で、
ろくに海外経験もないままとにかく海を渡り、
それは共通してLondonだった。

そして今年、
キェメロン政権が登場した2010年、
僕もここにきた。

たった6日間かもしれないが、
東京に、自分に足りない“何か”を見つけてかえりたい。


今日はこれから、
マーケットでLondonのリアルを見て、
Louis Vuittonが先々週オープンさせた、ブランド史上最もラグジュアリーな造りなメゾンに行き、
夕方からは、多摩美術大学を卒業し、ロンドンのLCCと言う大学院で、
グラフィックデザインとブランディングを学んでいる、
Taro Motoda 君に会ってきます。

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「今日の一枚。」
引き分けましたね・・。
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by shibapiero | 2010-06-12 17:59 | feel

危機感。

世界が揺れいる。

タイでの反政府デモ隊による暴走。
ようやく沈静化の兆しを見せ、電力や水の供給も再開したというが、
情勢の混乱で、現地の日本企業も軒並み業務停止をくらった。

一方、南欧を震源地とする欧州の経済危機に歯止めがかからず、
欧米で金融規制が強化されたことで、世界の主要市場で連鎖危機が起きている。

米中も大きな打撃を被ったが、
日本も例外無く円高で軒並み輸出関連企業の株安に繋がり、
日経平均の株価下落率は、震源地ギリシャに匹敵した。

もはや世界のどこかで揺れが起きると、
世界中への連鎖反応があるのは避けられない。

しかし、メディアの業界はどうか。

金曜日の日経朝刊一面を飾った、googleとSONY(及びIntel)の提携発表
このblogを読んでくださっている方々であれば、「あ、発表した。」という印象か。

例えば、テレビ画面で、インターネットやYouTubeを見られるのはもちろん、
「Android OS」と、web閲覧ソフトの「Chrome」がテレビに内蔵されることで、
「ワールドカップ」と検索すれば、テレビ番組に限らず、
YouTubeやインターネット上からもそれに関連した“動画”を検索できる。

またそれを操作するのは、従来のリモコンではなく、
Android OSの入ったキーボード付きのリモコンであり、スマートフォンである。

勿論その番組を、スマートフォン等の携帯端末に持ち出す事も可能である。

ただ、

今年の秋に発売(日本での発売は未定)したからといって、
著作権的観点からも、直ぐに全ての世界が実現するとまでは、さすがに思っていない。

なぜならば日本に限らず、
アメリカのテレビ局も古き良きビジネスモデルからの脱却は未だで
「たとえGoogle、Intel、ソニーといった大手3社の協業であっても、テレビ局などの既得権者を説得するのは容易なことではなく、テレビの領域で一 朝一夕に変革を起こせない」というのがある程度の見解である。
(※ 「」内、Techwave.jp 湯川鶴章さん 執筆の記事より抜粋)

しかし、
メディアの世界に於いて、
このニュースが大きなショック的意味合いを持つことには変わりはなく、
その時代が直ぐには来なくとも、じりじりと迫ってきてるのは間違いない。

実際、アメリカでいま最も売れているテレビは、SONYでもSamsungでも、LGでもなく、
VIZIOのテレビである。
このVIZIOは社員がわずか130人程度、自社工場すら持っていない。
韓国から、日本から、アメリカから・・、
世界中から安くていいパネルや部品を集めてきては、それらをアウトソーシング製造し、
販売チャネルをネットとウォルマートなど量販店に絞ってコスト削減。

出来上がったSONY顔負けの47型LEDテレビは、なんと$1400という格安である。
(日本では唯一、コストコで買える。
これからはビックカメラでもヤマダ電機でもなく、テレビはコストコで買うのがいい。)

そんなVIZIOのテレビの最もすごいところは、ネットTVであること。

(日本のスライド携帯のように)キーボード付きのリモコンで操作をし、
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WiFiに繋がり、それぞれの専用アプリでFacebookやtwitter、Flickrで写真を見る事は勿論(それもテレビを見ながらマルチ画面で)、
NETFLIXでビデオを借りる事も、
PANDORA radioを起動させれば自分の好きな音楽と似た音楽を自動で流してくれる。


VIZIOのCM。ネット融合型テレビだということがよくわかる、秀逸なフィルムである。


つまりテレビとネットの融合は既にここまできている。
テレビ局がああだこうだ言おうと、その時代は遅かれ早かれやってくるのである。

日本でも金曜日の大々的な発表は、(珍しく)テレビ番組でも扱われ、
報道ステーションでは10分程度の尺を取って、番組の冒頭に特集した。

が、それは実に皮肉なものだった。
司会の古館さん、ましてやコメンテーターの鳥越さんの解説は、
新しい時代への拒絶反応にも似たコメントで、
逆に言えばのうのうと放送波の既得権益に守られてきた業界の方々(鳥越さんは元新聞畑だが)から発せられる、ごく自然な反応であったともいえる。

しかし問題はもっと根深い。特に広告業界は。。
googleTVを実現させて、
googleが最も狙っているのは広告ビジネスの領域を牛耳る事である。

既に世界中のネット広告の“世界”を支配したgoogleが、次に目指すのは、
テレビやモバイルを含めたデジタル領域全ての広告プラットフォームの支配。

冒頭に例を出しように、googleTVで「ワールドカップ」と検索すれば、
それに関連するサッカーやスポーツのCMやテキスト広告が流れるのは目に見えている。

とすれば、なにが起こると言えば、
(少なくとも日本の場合は、)広告代理店不要論である。

テレビのスポットCM枠をバーンっと押さえて食べてきた、
日本の大手広告代理店。

上層部は次々に新時代への手を打ち始めているが、
会社全体で次ぎなる未来を描けているかといえば、それは甚だ疑問符である。

実際、日本最大手の広告代理店で、渦中であるはずのテレビ局担当の現場のヘッドは、
twitterも使ってなければ、Androidが何かすらも、
今回の提携の話にもさほど興味なく、VIZIOのことなんか知る由もない。
これがリアルである。


つまり、世界の揺れに気付けていない、
もしかすると気付かないフリをしているのかもしれない。

先日発表された決算では、
多少の回復傾向が見られた日本の大手広告代理店各社。
今年はW杯と参院選挙の当たり年ということもあり、もう少し回復するだろう。

しかし、収益の1/3以上を担うテレビ業務が、
2011年7月24日付けで地上デジタル放送化される、という規定事実は、
もう目前まで迫っている。

僕は現在大学院に於いて、地上デジタル放送化に向けて、
3つのプロジェクトを総勢200以上の民間企業及び、国とともに進めている。
(200の中にはテレビ局、広告代理店各社も入っている)

放送波にIPを乗せ
放送波で一斉同報的に活字メディアの配信を実現させ
街中の電子看板をネットワークで繋ぎ
それを携帯電話で操作できるようにする・・
それらは全て、既存のメディアインフラを徹底的に使い倒して新しい情報の発信・提供機会を創出することに他ならない。

ネット(IP)とテレビの融合、
通信と放送の融合を、全力で推し進めているのである。

デジタル化されれば、コンテンツの拡充により、
番組一本の需要が相対的に下がり、無論テレビ広告価値が下がることは言うまでもない。
そしてgoogleTVや、VIZIOのようなテレビの登場は、
テレビのスポット広告の需要減少に拍車をかけるだろう。

つまりこの世界の激動の潮流に気付けない限り、未来は大変険しいが、
今のところ、情勢や金融、経済のようなパニックは、日本には起こっていない。

こんなことを言っておいて、自分は何をかくそう、
来春から某広告代理店で働く身である。

従ってこの提言は自分自身に対してでもあり、
危機意識、そして時代の潮流に細心の目配り、大胆な行動を持つことを肝に銘じる。

でないと、5年後に自分が飯を食えているか分からない。
それくらい大きな危機感を持っている。

マーケティング理論、広告論、
そんな生易しい机上の空論も通用しない、
理論とリアルと実践力。その全てが問われるのである。

だってこれだけ激変していますから・・。

世界は揺れている。
しかしメディア業界はもっと揺れている。
そしてその中の広告ビジネスは、大揺れである。

グローバルに、フラット化する世界に於いて、
正も負も、世界中への連鎖反応があるのは情勢や金融、経済に限った話ではないはずだ。









「今日の一枚。」
45年ぶりの歓喜を成し遂げた、インテル。
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決勝の地マドリードに辿り着いた両チームには、
レアルマドリードを追い出された選手達が多数いた。
しかし彼らは未だに自分たちが世界のTop of Topであることを自ら証明してみせた。

当のレアルマドリードは、今年“新銀河系”軍団を構成するも、ベスト16で姿を消した。。

サッカーの上手い選手はお金で買えても、
勝利の美酒だけはお金では買えないようである。
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by shibapiero | 2010-05-23 06:41 | feel

変わり目。

春は出会いと別れの季節。
などと言うが、この街も同じかもしれない。


60年の歴史を誇る歌舞伎座は、30日に閉場した。
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“5代目”の歌舞伎座は2013年に再開場。設計は、隈研吾。

一方新しくは、FOREVER21。
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(※両写真は、iPhoneで撮影したため、低解像度にて失礼。)
松坂屋のGUCCI跡地に店を構えた。
不調の百貨店業界の中でも、特に業績が芳しくない松坂屋。
救世主となれるのか。
行列が絶えないバームクーヘンの「ねんりん屋」と共に、松坂屋銀座店の顔となる。


そんな4月が終わり、
巷では、ハワイアナスのビーサンが出始めており、
UTのOOH広告が街中に溢れている。


季節の変わり目であり、時代の変わり目でもある。
それが“今”の印象だ。






「今日の一枚。」
こちらは、街の変わり目!?
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『NYC-TYO』 pmken
2010/5/14よりGALLERY SPEAK FORにて展覧会をやるとか。足を運びたい。
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by shibapiero | 2010-05-04 00:20 | feel

無力。

すいません、ご無沙汰してました。

アイスランドの噴火した火山の名前がとにかくむずい。
エイヤフィヤトラヨークトル よくアナウンサー噛まないな、さすがな。と勝手に思う。

それはさておき、今回の噴火を見ると、
自然に対して人間は、本当に無力だなと感じる。

人間が持つ最高峰のテクノロジーの結晶であるはずの飛行機が全く飛べず、
欧州中が、世界中が、ただただ火山の怒りが収まるのを待つしか無かったこの一週間。

約10万便が欠航し、
世界各地で約800万人が足止めをくらい、
航空会社の損失は10億ドル(約920億円)にも及ぶ。

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なんでもまだまだ予断を許さない状況らしく、
隣には、今回の10倍も強力な「魔女の火山」と言われるカトラ火山があるそうで、
連鎖して噴火したら、今回以上に欧州経済、世界経済への大打撃は間違いない。

また火山灰は飛行機の運行だけではなく、
異常気象や食糧不足を引き起こす。
飛行機への影響と「飢饉」の可能性 | WIRED VISION

どんなにテクノロジーが進んでも、どんなにデジタル化が進んでも、
どんなに発達した経済システムが存在しようとも、
自然の驚異には敵わない。

そんなことを、アイスランドから遠くは慣れた小さな島国で感じるのである。
そしてこの小さな島国では、不「自然」。な気温差が毎日が続いている。


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火山噴火と、オーロラ。
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ふと思い出した、
イサムノグチは、
「自然は世界最高のデザイナーだ」と言っていた。







「今日の一枚。」
GW明け、よろしくです。
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by shibapiero | 2010-04-25 11:47 | feel

孤高なノマド

少し、古い話題だが、
沢尻エリカ様が復帰した。

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ここでは、沢尻エリカの復帰六ヶ条についてや、
高城剛が彼女のプロデューサーだの、
そんなことは書くつもりも議論するつもりもないが、

低俗なテレビでの報道はさておき、
twitter上では様々な意見が飛び交った。

特に、高城さんがブログで妻に対しての“ラブレター”については、
賛否両論いろいろ見られた。

そのいくつかを抜粋する。

サニーサイドアップ 次原社長
RT @tsugihara 高城剛くんが、沢尻エリカさんの仕事復帰についてメッセージ。
剛くんを想像すると、気恥ずかしくて笑っちゃうけど、これには思わず泣きそうになってしまっ たよ。


雑誌POPEYEのライターに、元GQ JAPANの編集者の意見。
RT @kensukey高城さんはそこまで計算しているんじゃあなかろうか。
RT @magaratta: 高城剛氏の沢尻エリカさんへのメッセージ。
今日何度かTLに流れてきたけど、男子はおしなべて、けっ、なにこれ的なコメント。
対して女子の多くは、ステキ、涙出た、と酔った感想。


それに対し、
男の褒めてるツイートしかみてないよ?
という意見も。


デジタルハリウッド大学の杉山学長は、
RT @mojosgy 過去、仕事がいっしょになったこともある高城剛さん、
ブログでのラブレター、ぼくは素直な気持ちで読めたよ。


一方で、高城さんのblogを読んで、こんなことをblogで書いた人も、

「たとえこの話がウソであろうがホントであろうが、
僕は興味がない有名人夫婦のことなので、この人たちを批判をするわけではない。
しかし、この文面を読んで賛辞の声や
「この人を見直した」的なツイートを見て、これはよろしくないなと思った。
なぜならこれは戦略としての文面であり、
もしそこにウソが混じっていたら看破し、
「虚偽はよくないぞ」という人として根本的に必要な批判感覚を持ってほしいのだ。」


以上、
多くの意見がでるのは当然で、どれが正しいとか、間違っているも無い。
自分自身が共感できるか、出来ないか、
それでいいのだ。


しかし僕自身は彼から学ぶ事がとても多い。
それは、日大藝術学部を卒業後、デジタルメディアの創造にクリエイティビティを発揮する一方で、住所不定で車上生活をしながらのライター生活を経て、
世界の真実を自分の目で確かめたいと、世界中を旅するなかでの経験値、
そしてそこからくる、自分自身の意見をしっかり持っているからである。


これはちょうど2年前に、ロンドンの美大の卒業展覧会での特別講義で、
卒業生に向けて、高城さんのメッセージである。
クリエイティブ産業に身を置かなくとも人生を生き抜く為のエッセンスが詰まっている。
『特別講義。』
March 18, 2008


興味があれば、この夫婦騒動のきっかけになった、
皆既日食での騒動について、言及したblogを。
『陽があたるとき。』
September 27, 2009





慶応ボーイが僕を目指すのも変だと思いますが、
時代は大きく変わり、きっと僕も変わったのでしょうね。

高城 剛








「今日の一枚。」
UEFA.COMのトップに日本人が載った瞬間です。
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この試合後のHONDAは、海外メディアに対して、英語でインタビューの受け答えをしていました。
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by shibapiero | 2010-03-21 12:40 | feel