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あるサッカースパイクの、物語。

昨日、adidasの先輩の社員の方に、
「おまえプレデターがなんで作られたか知ってる?」と、切り出され、
教えてもらったふたつのエピソードを紹介します。

サッカーをやってなかった方は、
「プレデター」と言われても??と分からないと思うので説明すると、
アディダスと言ったら、プレデターというくらい、
インターナショナル企画で発売され、
世界のトッププレイヤーがこぞって履いている、
adidasのシンボル的存在の高機能スパイクのことです。

「プレデターの物語。」
時は、1990年。
W杯イタリア大会。
西ドイツが優勝し、イタリア代表で、Jリーグのジュビロでも活躍したスキラッチが得点王になった大会。
しかし、この大会はW杯史上最もゴールが少なく、「つまらない」大会と比喩された。
そこでFIFAはadidasに「もっとゴールの入るスパイクを作って欲しい。」と依頼し、
研究開発の結果、プレデター「略奪者」(=ゴールを略奪する)というスパイクが誕生する。
当時としては斬新すぎるデザインで、
ボールにカーブをかけるためのフィンがついたスパイクだった。

そして8年後の98年W杯フランス大会。
満を持して登場したプレデターは、
ベッカム、デルピエロ、ジダンというトッププレイヤー3人の足下を支え、
ジダンの決勝2ゴールの活躍もあり、地元フランスが優勝した。
(ジダンの決勝2ゴールは共に、ヘディングだったけど・・・笑)




もうひとつはパティーク。
僕たちが中3の頃に当時マリノスに在籍し、
日本代表で名波から「10」を完全に勝ち取った感のある、
中村俊輔が広告塔となって発売されたパティークは、
JAPANモデルのスパイクとしてあまりにも有名で、
サッカー経験者なら必ず1度は履いたことのあるスパイクだろうと思います。

今は、ファルカスにモデルチェンジして、
そしてそろそろ「パティークX」(だったと思う)という、
¥13000台でカンガルーを使った新作が登場します。
(NIKEのスパイク、スーパーリゲラに対抗したモデルだと思います。苦笑)

「パティークの物語」
1990年代後半。
adidasのサッカーシューズ企画開発者が、
フランスのサッカー用品店に行ったとき、
現地のフランスの子供が、あるスパイクを見て「これいいね!」と言っていたという。
それを見て、その企画開発者は、日本でも日本のサッカー少年に「これいいね!」と言ってもらえるような全く新しいスパイクを作りたい。と思い、
カンガルー革をadidasの三本線のラバーで足全体を包み込む形状にすることで、フィット感、素足感覚に優れた、日本オリジナルのスパイク、
「パティーク」(=仏語で「これいいね」)が誕生したのである。
以来、中村俊輔、松田直樹、中田浩二といった日本代表の面々の足下を支え、日本人プレイヤーから絶大な支持を得るスパイクとなった。



「今日の一枚。」
あるサッカースパイクの、物語。_a0049167_6412460.jpg


ドコモ注目の新機種
「SH-04A」
ドコモのsmartシリーズからリリースされた、
新型のアクオスケータイ。


3.5インチタッチパネルで、
パソコンみたいにQWERTYキーボードも搭載。
Bluetoothや、顔認証機能付きカメラも搭載し、
現時点での最高スペックを搭載した
「全部入り」ケータイの最高峰モデルといったところか。

by shibapiero | 2009-02-23 06:51 | 柴崎スポーツ コラム編

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